平成23年7月〜12月分 『今月の言葉』

今月の言葉・平成23年7月

なりゆきを決然と生きる
  これは僧侶で芥川賞作家でもある玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの言葉です。
  玄侑宗久さんは福島県三春町のお寺の長男として生まれ、慶應義塾大学文学部で
現代演劇を専攻し、卒業後はゴミ焼却場、ナイトクラブ、英語教材販売など職を転々とし、
いくつかの宗教にも触れるなどの経歴を持ち、現在は福島県で臨済宗の住職であり、
作家としても2001年「中陰の花」で芥川賞を受賞しています。また現在東日本大震災復興
構想会議委員も務めています。
  「人生はどこに行き着くのかわからない。川があって、そこに舟があるとたとえれば、
舟には川の流れはどうしようもないが、自分のあり方も微妙に関係し、どう漕ぐかで波も
多少変わる。ただ波そのものを変えることはできないし、どこに着くかもわからない。
けれども決然と主体的に漕いでいく」 という意味のことを言っています。最近ではこの言葉を
管首相が座右の銘にしているそうですが、今の日本の政局も「なりゆき」なのでしょうか?
  私たちも日本経済の大きな流れや行き先を変えることはできず、どうしようもありません
が、自分たちの力で扇丸を精いっぱい漕いで荒波を乗り切り、決然と生きていきましょう!

今月の言葉・平成23年8月

             難題のない人生は「無難」な人生
             難題のある人生は「有り難い」人生

  これは斉藤里恵さんがその著書に書いている言葉です。彼女は1歳10ヶ月の時に髄膜炎の
後遺症で聴力を失い、その後「青森市一の不良少女」と呼ばれるほどの問題児となるが、万引き
した洋品店で誘われて働いたことをきっかけに、接客業の楽しさを知り、19歳で水商売に進み、
2007年に単身上京 して東京・銀座の高給クラブでホステスとして働き始め、瞬く間に独自の筆談
による接客で大人気になり、ナンバーワンになりました。2009年自身の半生を描いた著書「筆談
ホステス」がベストセラーとなり、 テレビドラマ化されたことでも一躍有名になりました。
  「楽は苦の種、苦は楽の種」「人生山あり谷あり」など他にもこの種の言葉はたくさんありますが、
いいことばかりが続くことも、悪いことばかりが続くこともないのが人生でしょう。 企業も創業以来
ずっと業績が好調で安定しているなどという会社はなく、その歴史には必ず何度かの 厳しい局面や
難題はあるものです。しかし、それを乗り切ってこそ、真に足腰の強い会社に成長するものと思います。
今の日本も特に東日本大震災による難局を乗り切ってこそ、かつて「ジャパン・アズ・ ナンバーワン」と
いわれた力強い日本が復活すると思います。今の日本のこの難局を「有り難い」局面にするために、
しっかり前を見て、上を向いて歩きましょう!

今月の言葉・平成23年9月

勝って大きくなり、負けて深くなる 私の人生にマイナスはない
  これは丹波あじさい寺住職の小籔実英(こやぶ じつえい)さんの言葉です。小籔さんは1951年、京都府福知山市に生まれ、高野山大学密教学科を卒業の後、17年間高校教師を勤め、1991年高校を退職後
関西花の寺第一番札所である丹波あじさい寺・観音寺の住職となりました。心の豊かさを求めて「あじさいの会」を主催し、また、詩画作家としても「心に悲しみを持ったとき」「悩んでこそ人生」など多数の著書が
あります。
 小籔さんは著書「心配せんでもよい」のなかで、この言葉を書いています。そして「人生では一生懸命
努力しても結果が得られず落胆してしまうこともあります。これが世の中ですから仕方ありません。成功
して自信を得れば、今までの自分よりも成長できます。挫折した時は、『自分の何が悪かったのか』と
真剣に悩みます。この自己を見つめる行為が人生を深めてくれるのです。人生にマイナスはないのです。」(抜粋)と書いています。
 仕事も人生と同様、いくら一生懸命に働いても成果が出ないことや、うまくいかないこともあります。
どんな結果にも一喜一憂せず仕事と向き合い、仕事を点検して深めていきましょう。

今月の言葉・平成23年10月

心は技を高める、技は心を求める
  これは卓球の指導者として有名な西村卓二さんの言葉です。
 西村さんは東京富士大学の教授で同大学の卓球部監督として学生を指導しています。
  また2001年からは女子日本代表監督を務め2003年の世界卓球選手権ドーハ大会では日本に銅メダル
をもたらしました。
  「卓球は対戦相手の息づかいが聞える狭い範囲での戦いで、とてもメンタルなスポーツです。技術だけ
でなく精神的、人間的な強さが必要です。だから心と技のバランスを重視しなければいけない」という主旨
のことを言っています。
  私たちの営業もメンタルな仕事です。いくらいい商品を適正な価格で営業しても、お客様との互いの
信頼がなければ、互いの心が通い合わなければ、長期間にわたってお客様からご愛顧いただくことは
難しいと思います。また、毎日の仕事を地味にコツコツ続けていく精神的な強さがなければいい営業マン
にはなれないでしょう。やはり営業にも話術や商品知識という技だけでなく、営業する人の誠実さ、人格、
常識といった心が重要といえるでしょう。

今月の言葉・平成23年11月

                 飢餓感を持て、バカであれ
                 stay hungry ,stay foolish

  これは去る10月5日にまだ56歳という若さで亡くなったスティーブ・ジョブズ氏の言葉です。商用
コンピューターで世界初の成功を納めたApple社の共同設立者の一人で、数々の革新的な製品を
世に送り出し、そのカリスマ性の高さから発言や行動が常に世間の注目を集めていました。
  この飢餓感を持て、バカであれ という言葉はスタンフォード大学卒業式での祝賀スピーチの言葉
です。常に革新的な製品を数多く世に送り出した彼の新しいものを追及する姿勢であり、他人のマネ
ではない、斬新的、独創的なアイデアを持ちなさいという意味だと思います。
  私たちも常に飢餓感を持ち、他人のものまねでない、独創的で、しかも社会に役立つ存在になれる
ように前進しましょう!

今月の言葉・平成23年12月

                 自分の火種は、自分でつけよ
  これは昭和を代表する財界人である土光敏夫さんの言葉です。土光さんについては詳しく説明
するまでもありませんが、日本の産業史上サラリーマン技術者と して最も出世した人物といわれて
おり、数々の功績を残しています。
  晩年は行政改革の先頭に立ち「ミスター合理化」「行革の鬼」「めざしの土光さん」等の異名でも
知られています。「私たちは、ごくわずかだが火種のような人がいることを知っている。自らカッカと
火を発して燃えている人だ。その人のそばにいると、火花がふりかかり、熱意が伝わってくるような
感じを受ける・ (中略)・実は職場や仕事をグイグイ引っぱっているのは、そんな人だ。そうして、
まわりの人たちに 火をつけて燃えあがらせているのも、そんな人だ。しかし誰にも皆、火種はある。
必ずある。他の人 からもらい火するようでは情けない。自分の火種には自分で火をつけて燃え
あがらせよう」と『土光 敏夫 信念の言葉』にあります。
  仕事にも人生にも、まず自分の火種には自分で火をつけて燃えあがらせよう!