平成18年1月〜6月分 『今月の言葉』

今月の言葉・平成18年1月

近江商人「商売の十訓」
1  商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
2  店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
3  売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
4  資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
5  無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
6  良きものを売るは善なり、良き品をを広告して多く売ることはさらに善なり
7  紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
8  正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
9  今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
10 商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ



 マンションなどの耐震強度偽装問題は商道徳の枠を超えた犯罪で論外ですが、私たちは常に「売り手によく、買い手によく、世間によく」の「三方よし」を基本に日々営業していきましょう。

今月の言葉・平成18年2月

みんなちがって、みんないい

私と小鳥と鈴と
    私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、
    飛べる小鳥は私のように、地面(じべた)を速くは走れない。
    わたしはからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、
    あの鳴る鈴は私のように、たくさんな唄は知らないよ。
    鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい

 山口県長門市仙崎出身の童謡詩人金子みすずの有名な詩です。
 人や動物、物にはみんなそれぞれの特性があり、その良さを十分に活かしているように、私たちも社会において職場において、その個性、特性を活かして精一杯生きたいものです。ほかの人と比べたり、真似をする必要もありません。自分のいい点を伸ばし、活かしていけたらいいと思います。
 企業も同じだと思います。他者の物まねではなく、得意な分野で社会に役に立つ良い商品を提供していくことが重要だと思います。

今月の言葉・平成18年3月

愚直に、地道に、徹底的に
 この言葉は自動車業界で世界トップの生産台数を目前にしているトヨタ自動車の渡辺捷昭社長の新年メッセージでの言葉です。
 「成長を続けながら、足元を固めていく1年と位置付け、@成長に向けた戦略的な取り組みを強化するA成長のために足元をしっかりと固める−を2本柱に取り組む」と表明しています。 
 そして、「もう一段の飛躍に向け、愚直に、地道に、徹底的に前進する」としています。
 世界一を目前にしている大企業でさえ、愚直に、地道に、前進していくのですから、小規模な企業は将来への大きな夢は持ちつつも、やはりより愚直に、地道に正道を一歩一歩歩むことが大切だと思います。 
 日々の営業や仕事でも、たとえ勢いがあっても一発限りの打ち上げ花火や、またいくら一見派手に見えても、目標からずれていては意味がありません。
 やはり、功名をあせらず、奇をてらうことなく、愚直に、地道に、継続して努力する以外に前進する方法はないと思います。

今月の言葉・平成18年4月

試合に勝つのはプロセスのひとつ
何より一流の組織を作ろうと思った
 これは昨年就任2年目にして見事プロ野球日本シリーズを制覇した千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督の言葉です。
 ボビー監督の人生や野球に対する考え方の共通点は、ポジティブであることです。しかし、そこには何の暗さもなく、プレイオフ、日本シリーズを戦っているときも、ロッテの選手たちに「野球を楽しんで欲しい」とコメントしていました。「野球を楽しむ」とは、プレイしている瞬間をどう充実させるかということで、勝つためだけにプレイをすることではなく、試合の勝ち負けに関わらず、いいプレイをした選手は誉めてやるべきと言っています。
 そして、いいプレイとは積極的なプレイであり、ミスを恐れて小さくまとまるプレイではないとも言っています。
 これは私たちの仕事にも共通していると思います。目先の売上や利益ばかりを追っていたのでは、いい仕事はできません。社員一人ひとりが自ら仕事に積極的に取り組み、楽しく充実した仕事をしてお客様に喜んでいただける会社が、その規模の大小ではなく一流の組織、会社と言えるのではないでしょうか。
 今年もまたプロ野球が開幕しました。私たちはすでにシーズンの後半戦ですが消化試合ではなく、すべての試合で積極的に充実したプレイをしましょう。  

今月の言葉・平成18年5月

天理に叶う時、富貴来る
 これは江戸時代の偉人で農政家の二宮尊徳の言葉です。
 二宮尊徳は1787年現在の小田原市の農家に生まれ、14歳で父に16歳で母に死別し、伯父の家に寄宿しながら勉学、勤労に努め69歳で逝去するまで各地で農政改革を行いました。
 元禄の豊かな時代が終わり、膨大な借金を抱えて、国民が苦しんでいた時代に、役人として北関東地域や小田原藩、下館藩など全国の600以上の荒廃した農村の復興に尽力しました。
 尊徳が自ら体得した「勤労(倹約しながら働くこと)」、「分度(生産力に応じた消費)」、「推譲(富の還元)」は報徳の教えとして全国に伝わり、各地の再建に役立ちました。
 また、二宮尊徳は通称を金次郎と呼ばれており、明治になって道徳の教科書に取り入れられ、薪を担いで読書に励む少年の像が各地の小学校の校庭に建てられました。(見たことがありますか?)
 言葉の意味は、天地万物の基本的なルール、つまりどのような道であっても自分だけでなく相手も喜ぶようなことをしていればそれは天理に叶っているのだから、商売にしろ何にしろ自然と必要なもの(特にお金)は貯まっていくということです。
 逆に言えば、人の道に反するやり方で商売等を続けても、それは長続きしないということです。お客様の満足を第一に考えた商売は、やはり長い目で見れば必ずよい結果につながり、商売繁盛すると尊徳は教えているのです。まじめにコツコツやりましょう。

今月の言葉・平成18年6月

何かを始めなければ、何も起こらない
 これはアメリカのターシャ・テューダー言葉です。
 彼女は1915年マサチューセッツ州ボストン生まれの絵本画家です。1938年に「パンプキン・ムーンシャイン」を出版して以来、80冊以上の本を出版し、日本でも多くの人に愛読されています。
 彼女は画家、作家としてだけでなく、本格的な庭師でもあり、デザイナー兼仕立て屋でもあり、さらに腕利きの料理人でもあり…と並べ立てたらキリがありません。
 90歳を越した現在もバーモンド州の森の中に、30万坪の森林や美しい花々が咲くすばらしい庭のある自宅で最愛のコーギー犬や多くの動物たちと暮らしています。彼女の生活は日本でも2005年からテレビで紹介され、そのライフスタイルは多くのファンに支持されています。
 彼女の生活は夜明けと共に起き、植物や動物の世話をし、きちんとした食事をつくり、自ら採った果実からジャムやジュースなどをつくり、また機を織り、ドレスやぬいぐるみを縫い、そして絵を書いて暮らしています。しかし、それでいて、決して人嫌いで山にこもっているのではなく、都会の生活に反発して自然派志向になっているのでもなく、近くに住む息子さん夫婦と仲良く、また多くの読者とも親しく交流しているのが彼女の大きな魅力です。
 彼女がよく口にするのが、この言葉です。今からでも 何かを始めなければ、何も起こらない いくら不満を言っても、いくら夢を見ても、何も変わりません。